昨日のレコーディングにきてくれた西脇辰弥さんがFacebookでコメントを書いてくださったので、ご紹介させて頂きます。
ドラマー山木秀夫氏について語る。
男性4人組ヴォーカル・ユニット「jammin’ Zeb」のニューアルバムのレコーディングに行ってきました。僕はこのアルバムで、キーボードやハーモニカで参加しています。
で、今日は、レコーディングの最終日。山木秀夫さんのドラムのレコーディングです。
このプロジェクトは、音楽プロデューサー、アレンジャー、ピアニストの宮住俊介氏の方針で、ヴォーカルも含むドラム以外のすべてのパートを録音した後に、ドラムを録るんです。これかなり珍しいです。
通常は、レコーディングのごく初期にドラムを録るのが普通ですから、レコーディングに参加したドラマーは、その時点では、楽曲の最終形を知らなかったりします。
でもこのプロジェクトはドラムが最後。
これって実は、かなりドラマーを選ぶやりかたなんです。プロでも、それができるドラマーと、そうでないドラマーがいる。
というのも、ドラマーって気質的に天然で不器用なひとが多いですから(失礼!!!)レコーディングの最初のほうでドラムを録って、それに合わせるように他のパートを録るほうが、効率的なことが多いんですよ。
にもかかわらず、宮住プロデューサーがこのプロセスを取るのには、理由があるんです。
そして、これが、山木さんのすごさの一端でもあります。
ドラム録音時には、山木さんは、ドラム以外の、ヴォーカルとかベースとかピアノとか、オーケスレーションとか、あと僕のハーモニカとか、すべてのパートを聴くことができます。ホーンセクションのアクセントに合わせるとか、コードの変わり目にアクセントをつけるとか、すべて、山木さんのさじ加減です。
その楽曲のグルーヴ、ダイナミクス、あらゆる要素が、最終的にひとりのドラマーにゆだねられるのです。
そして山木さんは、すべての音を慈しむかのように、すべての音に必然的な意味を与えるかのように、ドラミングを紡いでいくのです。
そうして、同時録音では決してできないような(いや、同時録音も大好きなんですけどね…)すてきな音楽ができあがるわけです。
山木さんって、「神がかったドラム」みたいな形容をよくされると思うんですが、じゃあ、何がどう神がかってるのか? っていうことを具体的に語ってるひとってあんまりいないんじゃないかと思うんですよ。でも、こんな風に、レコーディングや音楽作りのプロセスがわかれば、山木さんのすごさって、よりみんなにわかりやすく伝えられると思うし、神様扱いして、思考停止するのではなく、山木さんから僕らが学ぶことは、いっぱいあると思うので、これからも、ちょいちょい、大好きな山木さんについて、語っていこうと思います。どうすか?
動画は、記念撮影時の、ドラム叩いてる体で、的なシーンを勝手に録画しました。
そうそう、今回のレコーディングで、僕が吹いたハーモニカに関して、
「トゥーツ・シールマンスが天国から降りてきたかのような演奏」との、宮住プロデューサーの評をいただきました!!!!
皆さま、乞うご期待!!!!!!!
CDの発売をお楽しみに!
byスタッフ